仕様一覧

KS-A1T工法(KS-A1工法+断熱)
施工手順

  1. 下地の清掃。立上り、役物を先行して施工。立上りプライマー塗布、役物等Vコート処理。
  2. 立上り、役物等のVシート張り。
  3. 床面のプライマー塗布後Vシート張り。
  4. 立上り及び床面のVシート張り完了後、張り仕舞い・接合部(ジョイント部)のVコート塗布。
    →Vシート施工完了(KS-A1工法の完了)
    (床面Vシート張りの前に先行して、立上りの張り仕舞い・接合部のVコートを塗布する場合があります。)
  5. 外断熱仕様(KS-A1 T工法)の場合、断熱材を施工(敷き込み)します
    →KS-A1 T工法の完了

KS-AR工法 施工手順

  1. 下地の清掃。ドレン(役物)等及び入隅角・出隅角等のVコート塗布。
  2. Vシートプライマー塗布。
  3. 入隅・出隅角・ドレン等の補強張り。
  4. 立上りのVシート張り。
  5. 床面のVシート張り。
  6. 張り仕舞い・接合部(ジョイント部)のVコート塗布

施工終了後に生じた配管取り付けに伴うダメ工事

※既存Vシートのジョイントを100mm以上確保するために、保護モルタルは300mm以下は施工しません。(写真1参照)

1.配管取り付け状況

2.Vシートプライマー塗布

3.Vコート塗布

4.Vシート補助張り

5.Vシート本張り

6.Vシート張り完了

7.張り仕舞い・接合部Vコート塗布

8.完了

KS-B1工法 施工手順

(シール工法・矢板面)

1.下地

2.セパ受け金物廻り・Vシートのジョイント部にシール施工

3.Vシート張り

セパ受け金物の上からハンマーで叩き、押し込む

4.ジョイント部の接着

ジョイント部にシールを打ち込む

5.皮スキ等でシールがはみ出すように押さえる

6.はみ出したシールをヘラで押さえ平らにする

7.Vコート施工後、止水リング・セパ受け金物を取付

Vシートを張る前にセパ受け金物を取り付け、シールで押さえる場合もある

8.完了

KS-B3工法 施工手順

(地下外壁等の後やり工法・セメントペースト施工)

  1. プライマー塗布

    ・施工面にプライマーを塗布する。下地の吸収が激しい場合は、乾燥後塗り重ねる。

  2. 役物廻り等のVコート塗布

    ・配管等の役物がある場合、または打ち継ぎ部がある場合はVコート(塗膜防水材)を補強塗りする。

    (プライマー塗布と役物廻り等のVコート塗布は施工順序が前後することがあります)

  3. Vシート張り

    (1)手の届く範囲(1回目の施工範囲)を考慮し施工できる高さと範囲を決定し、Vシートを必要量裁断し逆巻きしておく。

    (2)VPセメントペーストを調合し、ヒシャクを用いてVPセメントペーストを施工面に約1mの幅で適量投げかけ金鏝で厚み3mm程度に塗り付ける。

    (3)逆巻きしたVシートの端部を施工面の上部に合わせ、Vシートの上から手で押さえて固定し張り下げて行く。

    (4)手またはエア抜きブラシにてエアと一緒にVPセメントペーストが適量はみ出るようにしながらエアを抜いて行き、はみ出したVPセメントペーストを鏝で均しておく。

    (5)Vシート同士のジョイントは幅100mm以上でラップさせVPセメントペーストで張り合わせる。ラップ部分よりはみ出したVPセメントペーストを鏝で均しておく。

    (6)順次(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の工程を繰り返しVシートを施工する。

  4. 軽保護層の施工

    ・軽保護層としてVシート施工面にVコート(塗膜防水材)を塗布する。

  5. 施工後の注意点

    ・Vシートの施工後及びVコート塗布後は12時間以上の養生期間が必要です。

    ・埋め戻しの際はVシートに傷をつけないよう十分注意すること。

    ・止むを得ずダメ残し(次回施工まで期間があく場合等)となる場合は、次回施工の時のジョイントとなるため幅300mm以下は保護層や埋め戻しはしないこと。(幅300mm以上あける)また、汚したり、傷つけたりしないよう必ず養生すること。

1.プライマー塗布

2.打ち継ぎ部のVコート塗布

(配管等の役物がある場合もVコートを塗布します)
※1.プライマー塗布と2.Vコート塗布は順序が前後することがあります

3.Vシート張り

3-(1)
Vシートを必要量裁断して逆巻きしておく

3-(2)
セメントペーストの塗り付け(今回は足場2段での施工)ヒシャクにてセメントペーストを壁に投げかけ(上段)(上段を先に行い、次に下段を行う。)

3-(2)
ヒシャクにてセメントペーストを壁に投げかけ(下段)

3-(2)
セメントペーストを鏝にて厚み3㎜程度に塗り付ける(上段)

3-(2)
セメントペーストを鏝にて厚み3㎜程度に塗り付ける(下段)

3-(3)及び3-(5)
天端の位置合わせとジョイント幅100mmを確保してVシートを張り下げる(下段の作業員と声掛けをして真っ直ぐに納まっているか確認しながら行う)

3-(4)
エア抜きブラシを用いて、エアと一緒にセメントペーストが適量はみ出るようにしながらエアを抜いて行く

3-(4)
上段・下段ともエア抜きブラシにてセメントペーストが適量はみ出るようエア抜きして行く

3-(4)
エア抜きブラシを用いてエア抜き

3-(5)
はみ出たセメントペーストを鏝にて均す

3-(1)
ヒシャクにてセメントペーストを壁に投げかけ(上段を先に、次に下段を行う)

3-(2)
セメントペーストを鏝にて厚み3mm程度に塗り付ける

3-(3)及び3-(5)
天端の位置合わせとジョイント幅100mmを確保してVシートを張り下げる

3-(4)
エア抜きブラシでエア抜きし、はみ出るようにエア抜きして行く

3-(4)
エア抜きブラシにてセメントペーストが適量

3-(4)及び3-(5)
はみ出たセメントペーストを鏝にて均す

Vシート張り完了

4.軽保護層のVコート塗布

軽保護層のVコート塗布完了

※以上の1~4の工程を順次GLまで繰り返し行って行く。

よくある質問

なぜ地下の防水工事に強いのですか?
Vシート(EVA湿式シート)防水技術が他の工法に比べ、最も優れているからです。躯体にしっかりと密着し、躯体と防水層の間に水の侵入が全くないからです。
詳しい特徴はVシートが選ばれる理由をご覧ください。
下地が湿っていても施工出来るんですか?
施工出来ます。
Vシート(EVA湿式シート)防水はセメントペーストで貼る湿式工法のため、下地が湿っている状態でも施工可能です。
若材令のコンクリートやモルタルのように水分を含んだ下地には最適の工法です。ただし、滞留水は除去する必要があります。また、施工後、VPセメントペーストの硬化迄に降雨の可能性が高い場合や降雨下では施工出来ません。
無煙、無臭ということですが…
作業時の音の発生や臭いも殆どありません。
Vシート(EVA湿式シート)防水は発煙や臭気の原因となる火気・溶剤等を使用しませんので、近隣への迷惑や現場環境への影響を気にする事無く安心してご使用頂けると共に、材料の集積、保管時や施工時の安全性も優れています。作業時の音の発生も殆ど無く、騒音の面でも優れています。この性能が、厨房や浴室に最適と評価されています。
どんな下地に使用出来ますか?
原則としてコンクリートやモルタル等のセメント系である必要があります。
KS-A1(標準)工法では、SRC・RC造の様な堅固な構造体への適用となりますが、その他にも以下の工法で様々な下地に対応しております。KS-AS工法ではS造下地に対応。
KS-B1工法では地下室防水や、山止め面への先やり防水工法。
KS-AR工法では厨房、トイレ等の新装・改装及び浴室向け工法などがございます。
下地作成時の注意点は?
大きくまとめると2点あります。
下地はコンクリート又はモルタルで金ゴテ押さえとして下さい。
表面はあまりこすらず、均すようにして水ハケ良く仕上げて下さい。
その他詳細については、施工要領書に記載してあります。ご入用の方は「資料請求」のページを参照の上、弊社宛ご請求下さい。
外断熱工法は出来ますか?
可能です。
原則として断熱材の施工はVシート施工の翌日以降となります。(VPセメントペーストの硬化後)但し、防水層上に乗らずに断熱材を施工出来る場合は当日施工が可能です。シール系接着剤で施工するため、エフロの発生が全くありません。
ドレーンはどのような物を使用すれば良いですか?
シート用ドレーンであれば、縦型、横型、中継どれでも使用出来ます。
縦型、横型、中継どれでも使用出来ますが、何れの場合も必ずシート防水用ドレーンを使用して下さい。
(施工の際にはシート押さえ金物が必要です。)
モルタル・塗膜防水用ドレーンではシート押さえ金物が無いため、Vシート防水は施工出来ません。
また、ドレーン設置の際は下地レベルと面一での同時打ち込みが理想的ですが、止むを得ず後付けとする場合は堅固に固定し、周囲に隙間が出来ないようにモルタルを詰め、排水管を接続して固定しておいて下さい。
ドレーンに回り止めのアンカーが付属している場合は必ず使用して下さい。
避難ハッチの設置はどのようにすれば良いですか?
ハッチへの直接の施工はお請けしておりません。
現状の避難ハッチは防水の不具合が発生し易く防水保証しかねるため、弊社では避難ハッチへの直接の施工はお請けしておりません。
保護層は必要ですか?
保護層は必ず施工して下さい。
床面は保護モルタル、又は押さえコンクリートを施工して下さい。立ち上がりは保護モルタルの他、保護パネルでも構いません。また、埋め戻しを行う部分は立ち上がり・床面共必ず保護モルタルを施工して下さい。
弊社にて保護層の施工も承っておりますのでご相談下さい。(別途見積)
必要充分な保護層が施工されていない場合は保証対象外となりますので、ご留意下さい。